私は、いっさいの悲観をやめて、常住坐臥、絶えず快活に生きるため、毎朝目覚めれば、まず今日も生きていたなと感謝する。忙しければ忙しいほど、自分が働き得ることを感謝する。そしてもしも病めば、休息を与えられたなと感謝しつつ、十分に休養して癒った後の活動に準備し、貧すれば負担が軽くなったと感謝し、富めば思うままに有益な方面に金の使えるのを感謝するというふうに、あらゆる場合にその苦しい、嫌な暗い方面を捨てて、楽しい愉快な明るい方面にのみ心を振り向ける。物事は考え方によって、感じ方もその後の対応も大きく違ってきます。
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