われわれは、互いに社会を形成して生活しているのだから、自分の欲望を満たす行為が、他人のそれと調和を欠いてはならない。自分が幸福になるために他人の幸福と調和を欠いてはならない、と同様なことを書いている人がいます。
もしそれが社会の希望に反し、社会の調和を破るようであれば、いつかは他人から妨害されて自分の幸福が破壊されることになる。
すなわちそれが社会的に共存共栄であって、自分の欲望も満たされ、同時に他人の希望も満たされるというところに、はじめて完全なる幸福が味わわれるのである。
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