読書日記

  幸せは状況か性格か

 『感情力』(フランソワ・ルロール&クリストフ・アンドレ)より、
 幸せを決定するのはまわりの状況なのか、それとも性格なのか?
 〈幸せは状況だ〉という考え方について説明すると、これは要するに「人生のなかで幸せな出来事がどれほど多いか」ということである。したがって、家族、夫婦、収入、仕事、住居などさまざまな分野で満足することが多ければ多いほど幸せだということになる。
 いっぽう、〈幸せは性格だ〉という考え方によれば、〈ある人間が幸せを感じたり、人生に満足する度合いは、一生を通じてそれほど変化がなく、また状況によってもあまり変わらない〉という。
 実際には、自分の状況を自分がどう受けとめ、どう考えるかによって、幸不幸が大きく変わるのだと思います。
 ですから、幸不幸は、状況によっても変わるし、人(の性格や考え方)によっても変わるでしょう。

 状況は自分では変えようがないと考え、自分の不幸を状況や他人のせいにするのはやめたほうがいいでしょう。
 自分には変えようのない状況もありますが、自分の努力しだいで変えられる状況もたくさんあるはずです。

 不幸になりやすい(考え方の)性格は生まれつきのもので変えようがないと考え、自分の不幸を宿命のように考えるのもやめたほうがいいでしょう。
 変えられない性格の部分のあると思いますが、多くは考え方のクセであり、幸せになる考え方の心がけを続ければ変えていけると思います。

 幸せになるためには、状況を変えるアプローチと自分の心を変えるアプローチの2つがあるのだと思います。
 前者は「○○たら、幸せになれる」という考えで、後者は「今のままでも(考え方を変えれば)、幸せになれる」という考えです。
 状況を幸せになものに変える努力と、考え方を変える努力の両方をしていくのがいいのだと思います。



   

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