真似る、盗む力というのも一つの技であって、やればやるほど上手くなっていきます。難しい技術や方法などは、自分で一からあみ出すよりも、まずは人や本などから学んだほうが基本的なことを早く習得できるでしょう。
ですから、ピカソの場合、一人の画家の作品だけではなく、次々といろいろな画家の作品を剽窃していきます。それぞれの画家のスタイルを模倣しつつ吸収していって、その創作の秘密を自らの身体で盗み取っていくのです。
自分のスタイルをつくるためには、実際に前の時代の偉大な画家が行った作業自体を自分もやってみる、つまり模倣することが一番の早道です。
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