日本人は、量をやると質が落ちると考える傾向があります。練習にしても、本番にしても、量をこなすのは大変なことですが、大事なことなのだと思います。ラクをしていい結果を得ようと考えるのは甘い考えでしょう。
しかし本来、真の天才と呼ばれる人たちに共通する特徴は、仕事を大量にこなせるということです。
作品数が多いということは、作品をつくること自体が練習になっているわけなので、練習量が多いということにもなります。しかも、真剣にやった練習量が多いことになります。
普通は量が積み重なっても量でしかないから、質的な向上は見られないと考えられますが、実際には逆で、量の積み重ねがあってこそ、ある時に質的な変化を引き起こすという考え方です。
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