平穏無事な時を過ごしていたとしても、一日が終ったとき、自分が今日一日やったことは、成功だったか失敗だったかを考えてみる。そうすると、“あのときは、ああすべきだったな”“あれはうまくいったな”ということが必ずあるものですよ。一日の終わりにその日を振り返って自省する時間をもつのはとてもいいことだと思います。
このように、一日の行動の中に、失敗や成功を見出し、その味をかみしめる。そうなれば、それが貴重な体験になるんです。
反省することなしに、ポカンと時を過ごしてしまえば、これは体験にはならない。そういう意味で真の体験は、人間の頭の中にあるんですね。
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