読書日記
鹿兎を追う獅子は・・・
『イソップ寓話集』より、
獅子が兎の眠っているところに来あわせて、それを食おうとしていました。が、そうしている間に鹿が傍を通るのを見つけましたので、兎を放してそれを追っかけ始めました。すると、鹿はその物音に跳び上って逃げました。獅子は長いあいだ鹿を追っかけましたが、捕えることができなかったので、再び兎のところへ帰って来ました。しかし兎もまた逃げてしまっているのを見出して言いました。「いや、こりゃ、当然の報いだ。手の中の餌食を投げ出していっそう大きな希望を選んだのだから。」
目標を達成する前に、目標を変えていたら、なかなか達成できることはないでしょう。ましてや、目標を高く変えた場合にはなおさらです。
『目標達成の秘訣は集中力、言い換えれば、
一時に一点だけに全パワーを傾ける技術です』 セロン・Q・デュモン
一つの目標を達成することで、幸せとともに、実力と自信も得られ、さらに大きな目標も達成可能になるのでしょう。
自分が得た幸せ・もっている幸せを味わい、その幸せを力に次の幸せの目標に向かっていけばいいのではないでしょうか。
小さな成功の先に大きな成功がつながっているかもしれないのです。
また、目についた幸せをなんでも追いかけ回すのもよくないでしょう。
自分につかまえられそうな、達成可能な目標だけを追うことです。
そのためには、準備しながらチャンスを待つことが大事なのかもしれません。
何事も、浮気性はよくなく、一途なほうがいいのではないでしょうか。