読書日記

  真の愛とは

 『行動することが生きることである』(宇野千代)より、
 相手はいま何をしたいと思っているか、いつでもそのことに心を配ってそれを悟るのが、ほんとうの愛情です。
 真の愛情によって、相手の望んでいるものだけを与えることくらい、強いものはありません。

 真の愛とは、いますぐに遂げるものではなく、また、どんなときにでも、相手をうっとうしく思わせないのが、「恋愛の武士道である」と言うのが、私の好んで使う言葉なのですが、あなたはどう思いますか。
 人を愛するためには、まず、相手の心(感情・望み・考え)に自分の心を配ることが大事なのでしょう。

 相手が今望んでいるものを察し、それを与えることで相手を幸せな気もちにできれば、自分もうれしいはずです。
 相手が望まないこと・イヤがることを察し、それをしないようにすることも大事でしょう。

 相手の今の感情を察し、少しでもいい方向に変えることができるといいのでしょう。たとえば、相手の悪感情が強い場合には少しでも小さくできるようにする。相手が好感情の場合には同調したり加勢したりしてふくらませられるようにする。
 また、相手に悪感情を抱かせるようなことはしないようにしたほうがいいのでしょう。

 相手の考えていることを察することができれば、相手を幸せにしやすいでしょう。
 こういうことをしたり・言ったら相手はどう思うだろうかと、相手の考えを察するのもいいでしょう。

 基本的には、愛するとは相手を幸せにすること、だと思います。相手の心に心を配り、相手本位に考えることが大事でしょう。
 もう一つ付け加えるとしたら、相手の将来の幸せと成長を願うのが愛だと思います。ただ与えるだけでは相手を甘やかすことになりかねません。甘やかすことは相手を弱くし、将来困ることが多くなるでしょう。

 このようなことを心がけつつ、相手を幸せにする幸せを感じられるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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行動することが生きることである』宇野千代

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