読書日記

  日に一度感動しようとする

 『養老訓』(養老孟司)より、
 晩年の加藤シヅエさんと話したら、「ラジオで『年寄りの生き方は日に一度感動しようとすることだ』という話を聞いて感激した」と言っていました。
 加藤さん自身も感動することは長生きの秘訣だと考えていたのです。毎日毎日、新しい経験をしているからこそ感動できるわけです。
 それはまた感覚で細かい差を捉えられるかどうかにかかっています。感性があるかどうかの問題です。
 感動することは、心の栄養となり、健康のためにいいのだと思います。
 大きい感動は少ないかもしれませんが、小さな感動(心が動くこと)なら心がけしだいで、日々感じることもできるのではないでしょうか。

 何か新しいことをすれば、感動できることに出合いやすいでしょう。
 また、同じことでも日々、少しずつ違うことも多いと思います。たとえば、散歩中に出合えるきれいな花は季節によって変わります。日々変化する細かい差に気づけるようになれるといいのでしょう。

 「ハオハオ」を使うことで、いいこと探し・幸せ探しができます。
 「好好(じゃない)?」と考えることで、いいこと・幸せに気づきやすくなるのです。

(これも) 好好(じゃない)?   幸せ(かもしれない) 好!好!

 出会った幸せを「好!好!」と素直に喜び、続けて「幸せだなぁ」と思うことで、心の中の幸福感が確かになります。

 年寄りに限らず、「一日に一度感動しよう」と心がけて生活するのはとてもいいことだと思います。



   

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養老訓』養老孟司

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