読書日記

  妄想と現実を選り分ける

 PHP12月号の特集は『大丈夫、なんとかなる! 不安を和らげるヒント』。
 最相葉月さん(ノンフィクションライター)は、
 今年の正月から読売新聞で「人生案内」の回答者を務めている。
 お答えしながら気づいたことがある。それは、現実には起こっていない、ありもしないことを想像して、不安を何倍にも増幅させている方が多いことだ。

 私の場合、不安の底なし沼に入りそうだと思ったとはに意識的に実行していることがある。
 たんなる妄想と現実に起きていること、かなりの確率で起こりそうなことを選り分け、確認すればなんらかの方向性が見えることを真っ先に事務的に淡々と片づけていくのである。
 不安な気もちになるのは、自分がそのようなことを考えているからです。
 まだ起こっていない先のことを考え、さらに悪く想像することで不安な気もちを大きくしてしまいます。
 まずは、「心に不安を生み出しているのは自分の考え」と知ることができるといいのです。
 そうすれば、不安を小さくするためには自分の考えを変えればいい、と思えるはずです。

 不安になるような想像の中には、たんなる妄想やめったに起こらないようなことが含まれている場合があります。そういう不確かなことで、不安な気もちを強くし、くよくよするのは、自分のためによくないでしょう。
 不安な気もちが強くなったときには、まず「本当?(絶対?)」と自分の考えを疑ってみるといいと思います。
 「絶対に本当」と言い切れないようなことは、不確かなことであり、実際にはないかもしれないのです。

 悪いことが起こる可能性がある場合でも、確率を考えてみることで、「そんなには起こらない」とわかれば、それほど怖れなくていいのかもしれません。

 もし、それほど心配するようなことではないと気づいた場合には、「こんなことを考えより、○○しよう」のように切り替えられるようになれるといいでしょう。
 他のことを考えたり何かを始めれば、不安な気もちは自然に消えていくものです。



   

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