読書日記

  欠乏動機と成長動機

 『完全なる人間』(アブラハム・H・マスロー)より、
 欠乏動機の人間は、成長動機の優れた人と比べて、人に頼る点がつよい。かれらは、「利害関心」、必要性、執着、願望が一段と強い。

 成長動機を持つ人びとは他人に頼ることが少ないので、他人に対して両向的になることは稀で、不安や敵意も、賞賛や愛情を求めることも、少ないのである。名声、威信、報酬もあまり求めたがらない。
 欠乏動機とは生理的欲求、安全の欲求、所属・愛の欲求、承認・尊重の欲求などの基本的欲求に基づく低次のものであり、成長動機とは自己実現の欲求に基づく高次のものということのようです。
 自分に欠けているものを求めるか、自分にあるもの(可能性も含めて)の増進を目指すかです。

 欠乏動機が強い人は、求め過ぎで不幸になりやすく、人に求めることも多くなるのではないでしょうか。
 一方、成長動機が強い人は、自らの能力を頼みとし、人に頼ることは少ないのでしょう。人に求めたり頼ったりする部分が少なければ、(自分の幸不幸を)まわりの人に左右されなくてすむのです。また、地位や名声やお金などに執着することもないのでしょう。

 幸せになるためには、人に左右されない自分になることが大事だと思います。
 そのためには、自己実現自己の成長を目指して生きられるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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