動機の状態に関するかぎり、健康な人びとは、安全、所属、愛情、尊敬、自尊心に対する基本的欲求を十分に満たしている。この本の著者のマスロー(一般的にはマズロー)は「欲求段階説」で広く知られ、「5段階欲求(生理的欲求、安全の欲求、所属・愛の欲求、承認・尊重の欲求、自己実現の欲求)のピラミッド」は誰もが目にしたことがあるのではないでしょうか。
そこで、第一に自己実現(可能性、能力、才能を絶えざる実現として、使命〈あるいは、天職、運命、職責〉の達成として、個人みずからの本性の完全な知識や受容として、人格内の一致、統合、共同動作へと向かう絶え間ない傾向として規定された)への傾向により動機づけられるのである。
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