読書日記

　　欲求と願望のちがい

　『豊かさの人生術』（シャクティー・ガーウェイン）より、
　ほんとうの豊かさをもたらすような健全な方法で自分の欲求や願望に関わるにはどうしたらいいのでしょう？

　何よりもまず、欲求と願望のちがいをよく見ておきましょう。
　私の考えでは、欲求というのは、生きていくため、基本的な満足のために必要不可欠なものです。私たちには、身体・物質的、心理的、感情的、そして霊性的というすべてのレベルで欲求があります。
　ほんとうの願望というのは、自分の人生と成長を高め豊かにしてくれると思えるものへの切実な思いのことです。
　人間には、生きていくために必要不可欠なものがいろいろあるのでしょう。そういう欲求が満たされないのは不幸なことです。
　ただし、ある程度満たされれば、それ以上の余分は必要ないでしょう。
　むしろ、そういう欲求にとらわれて求め過ぎると、えてして不幸になるのではないでしょうか。

　一方、自分の人生を豊かにしたり、自分の成長につながる願望が叶うことは、幸せにつながるでしょう。
　人生を豊かにするものとしては、親・兄弟・恋人・伴侶・子供・友人などとの人間関係によって得られるものや、仕事・夢・目標・趣味・生きがいなどによって得られるものがあり、それによって幸せになれるのでしょう。
　また、自分の人間としての成長によっても、幸せになっていけるのだと思います。

　欲求を満たすことで不幸にならないですみ、願望を叶えることで幸せになれる、という感じでしょうか。
　そして、人は皆、基本的に「幸福原則・不幸原則」に従って生きているのだと思います。
　それを自らの意思によって、幸せを選ぶ・不幸を選ばないように心がけ、自分にとってのほんとうの豊かさ・幸せを選べるようになれたらいいのではないでしょうか。



　　　

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