読書日記

  理性で性格を抑える

 『わが息子よ、君はどう生きるか』(チェスターフィールド)より、
 冷静か否かは、性格に負うところが多く、意志の力ではどうすることもできないのではないかと、君は疑問に思うかもしれない。たしかに冷静か否かは、性格に負うところが大きい。
 けれど私たちは、何でもかんでも性格のせいにして、言い訳しているようなところはないだろうか。

 その気になって努力しさえすれば、少しは改善される部分があるのではないかと、私は思うのだ。
 ふつうの人は、理性より性格を優先させる習慣ができてしまっているだけで、努力すれば、その反対のこと、理性で性格を抑える習慣も身につくのではないか、そう思うのだ。
 つい感情的になってしまったり、動揺してしまったり、焦ったりあわてたり、なかなか冷静になれないときもあるでしょう。
 ただし、それを自分の性格のせいにしてしまって、冷静になることをはじめからあきらめてしまうのは、自分のためによくないでしょう。

 「性格ではなく、(考え方の)習慣・癖」と考え、少しでも冷静になろうと努力する習慣をつくれるといいでしょう。
 実際には幸せになる考え方を心がけることです。その時々に、少しでも自分の心を落ちつけるような考え方ができるようになれるといいでしょう。

 「冷静になろう」「幸せになる考え方をしよう」と心がけるのは、自分の“理性”または“もうひとりの自分”と考えることもできるでしょう。
 理性の力(幸せになる能力)を向上させることが自分を育て、幸せに暮らせるようになることにつながるのだと思います。



   

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