読書日記

  成長の鍵は「なんで?」に始まる

 『持続力』(山本博)より、
 自分を取り巻く社会で起きるあらゆること、たとえば学校の授業で先生が教えたり、指導する内容だって「なんで?」と思っていいのだ。会社の上司の指示にも「なんで?」と思っていい。親の躾にも「なんで?」と思っていい。

 問題は、「なんで?」だけで思考が終ってしまうことだ。それではダメだ。というのは、「なんで?」だけで終ってしまうと、その後に「反抗」「反感」の感情が心に渦巻いてしまうだけだからである。
 「なんで?」に始まり、そこから「どうしてそうなるの?」「本当にそうなの?」と、自分なりに考えを極めていく作業が大切であり、そこに成長の鍵がある。
 不満や疑問を感じたとき、「なんで!」だけだと悪感情が増すだけでしょう。
 「なんで?」をよく考えてみれば、何かしら得られるものがあり、自分を成長させるのに役立つのではないでしょうか。

 「どうしてそうなるのか?」と考えてみれば、その理由や原因がわかるかもしれません。さらに考えれば、それを改善する対策を思いつくかもしれません。

 自分の思い通りにならないこともあるのです。理論や常識ではありえないことも、現実にはあるのです。
 でも、現実に存在しているからには、それなりの理由や必然性があるはずです。
 少なくとも、世の中にはそういうことがある、そういう人がいる、というのは事実なのです。
 そういうことを知るだけでも、一つの学びであり、成長です。

 自分(の心)を育てるためには、自分でよく見て、よく考えることだと思います。そのきっかけとなるのが「なんで?」のような疑問や自分の悪感情なのだと思います。
 悪感情が強くなったり長くなったりしてしまうのは、自分の心(考え方)の問題があるのだと思います(“できた人”ならもっと軽くすませるはず)。幸せになる考え方を心がけることで、できるだけ穏やかな心で過ごせるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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持続力』山本博

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