読書日記

  厄介な人を改心させる

 『困らせてくれてありがとう』(マーク・I・ローゼン)より、
 厄介な人に対処するための選択肢5 「改心させる」。
 厄介な人を改心させる――あまり見込みはないが――それでもやってみる価値はある。

 では自分で変われない人を、どう変えればいいのだろう?
 方法はいくつかある。力でねじふせる、説得する、愛で導くなど。
 自分に何らかの力があって、厄介な人をねじふせることができれば、自分に対する相手の態度は変わるのかもしれません。
 でもそれでは、相手が変わったとか改心したとかは言えないでしょう。
 「窮鼠猫を噛む」のように、痛いし返しされる危険性もありそうです。
 その前に、力ずくで人をねじふせるような自分になりたいでしょうか。

 うまく言えば、相手を説得できることもあるのでしょう。
 厄介な人間になっていると本人が気づいていない場合には、 「○○なようにしてほしい」「××はやめてほしい」などと頼んでみれば、案外簡単に直してくれる場合もあるでしょう。
 でも厄介な人の場合、何をどう言っても変わらない人が多いでしょう。逆効果になる人もいそうです。
 何度か試してみて無理だと思ったら、それ以上説得はあきらめたほうがいいでしょう。

 厄介な人を本当に変えようと思うのなら、本気で「相手のため」を考え・粘り強く努力を続ける“愛の心”が必要なのではないでしょうか。
 中途半端な気もちでは「人を変えることはできない」と思ったほうがいいでしょう。

 『もし君にできるのならば、(悪いことをした人間を)改心させよ。
  もしできないならば、かかる場合のためにこそ寛大というものが
  君に与えられているのだ、ということを思い起せ』 マルクス・アウレリウス



   

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