読書日記

  何もしない

 『困らせてくれてありがとう』(マーク・I・ローゼン)より、
 厄介な人に対処するための選択肢1 「何もしない」。
 何もなかったふりをして、厄介な人に関わるのを避け、すべて順調のようにふるまう。

 感情が高ぶっているときには、すぐに行動に出ないほうがいいことがある。
 だがこれは、問題を避けたり、困難から目をそらすこととはちがう。よく考えたうえで、何もしないという手段を選んだのだ。

 厄介な人に対処する最善の方法は、何もしないことかもしれない。
 厄介な人がいて、ちょっとぐらいイヤなことをしても、何もなかったかのように平然とふるまうことができるといいのでしょう。(人間ができた人は、そうできるのではないでしょうか)

 「何もしない」には、一時的に何もしないと、ずっと何もしないがあると思います。
 一時的に何もしないほうがいいのが、感情が高ぶっているときでしょう。
 厄介な人がしたことでイライラしたり腹を立てたりして悪感情が強くなってしまうから、相手に合わせた行動をとってしまうのです。
 悪感情を少しでも鎮めるために、「こういうこともある」「こんな人もいる」「この人はこういう人」などと自分の心に言い聞かせれば、少しは気もちが落ちつくでしょう。
 さらに、「こんな人のためにイライラするのは損だ」「相手と同じレベルにならないようにしよう」などと考えられれば、その場を何もしないですませるのではないでしょうか。

 心が落ちついたときに、厄介な相手への対応を冷静に考えてみれば、「何もしないのがいい」と思えることも多いでしょう。
 実際問題として、厄介な人と接する時だけちょっと我慢すれば、それですむことが多いのだと思います。そういう場合、一時的な「感情の問題」に対処できれば、あとは「何もしない」でいいということです。

 「何もしない」ということは、厄介な相手と無理して良い関係を築こう努力しなくても、必要がなければ関わらなくてもいいということです。
 そうすれば、相手と関わる時間と相手のことを考える時間を最小限にできるのです。その分の時間とエネルギーを自分が幸せになるために使えたら、さらにいいのです。
 ですから、私もできることなら「何もしない(問題化しない)」のが最善ではないかと思います。



   

次の日の日記

困らせてくれてありがとう』マーク・I・ローゼン

ホームページ