読書日記

  逆境は幸福の源

 『生きるヒント「一日一話」』(櫻木健古)より、
 順境も逆境も、“人生の材料”にすぎず、これがただちに人の幸と不幸をきめるわけではない。
 要はこれらへの“対処のしかた”こそが肝心なので、それのいかんによっては、「順境かならずしも幸福ならず」ということになってくるわけなのだ。

 もっと強く、「逆境こそが幸福」といっていえないこともあるまい。少なくとも、「幸福を生みだす源」というぐらいには……。
 なぜなら、逆境によってこそ、人は磨かれ、鍛えられて、とくにその精神面を成長させることができるからである。
 幸不幸は、人の心の中にあるのであり、幸不幸を決めるのもその人の心なのでしょう。

 『運命は、我らを幸福にも不幸にもしない。
  ただその材料と種子とを提供するだけである』 モンテーニュ

 『世の中には幸福も不幸もない。考え方でどうにでもなるのだ』 シェークスピア

 大事なのは、物事の受けとめ方と、その後の考え方だと思います。
 たとえば、しあわせなことがあっても「当たり前」と思ってしあわせを感じられなかったり、しあわせを得たのにすぐに失うことを恐れたりするのはよくないでしょう。

 反対に、不幸なことがあっても現実として受け入れ、悲しみや悔しさなどの感情を「心のバネに」したり、いい方向に変える「いいきっかけ」にしたり、「いい経験にしよう」と努力できるようになれたらいいでしょう。
 どのような不幸もしあわせに変えることはできると思います。

いいように考えよう    すべてのことは好好

 「逆境(不幸)は自分を育てるいい材料」と考えて、対処していけば、きっと将来の幸福につながるのではないでしょうか。



   

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生きるヒント「一日一話」』桜木健古

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