読書日記

  仕事となるとつらくなる?

 『「やりたいこと」がわからない人たちへ』(鷲田小彌太)より、
 どんなに好きでやりたいことでも、それが仕事となるとつらくなる。たまらなくなる。これが通則だ。
 趣味で向かっていたときと、仕事として義務でやらなければならない、成果を上げなければならない、世間の評価をもらえなければならないときとでは、心理的ストレスの落差はものすごく違うのだ。
 やりたいことでも仕事となれば、それなりに「大変なのは当たり前」と思ったほうがいいでしょう。
 仕事によって収入を得るわけですから、それに見合う(価値や利益を生む)働きをしなくてはなりません。
 ある程度の業績を求められたり、お客様や上司などからの要求があったり、締め切りがあったり・・・プレッシャーがかかることもあるでしょう。

 でも、仕事にはつらいことばかりではなく、楽しみや喜びや幸せを見いだすこともできると思います。元々やりたいことだとしたら、なおさらです。
 「大変だからこそやりがいを感じられる」「つらいからこそ得られる幸せは大きい」ということもあると思います。

  『楽しんでやる苦労は、苦痛を癒すものだ』 シェークスピア

 仕事にストレスを感じる人も多いでしょう。ストレスは心理的なものが大きいと思います。
 仕事をイヤイヤやるのではなく、自らすすんでやったほうがいいでしょう。喜んでやれたら、なおいいでしょう。
 そのためには、仕事の目的・価値を思い起こすことができるようになれるといいのではないかと思います。

 やりたいことを「仕事としてやるか、趣味としてやるか」は、よく考えたほうがいいのかもしれません。
 でも、やりたいことが、仕事としてできるのは幸せ、趣味としてやれるのも幸せであることは変わらないと思います。
 そうでないとしたら、それは自分が本当にやりたいことではないのではないでしょうか。



   

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