読書日記

  互いの成長を生む関係

 PHP11月号の裏表紙「素直に」(松下幸之助)より、
 要らぬ波風を立てたくない、注意してその人から嫌な目で見られたくない。そう思うのは人情である。
 しかし、そのような態度が、果たしてお互いのためになるのだろうか。

 互いに素直に注意や助言をし、相手からの指摘や忠告は素直に受けとめあう。そうした姿がお互いの成長、向上につながり、より好ましい姿を生みだすのである。
 人に注意をすることが(相手と、事と、状況により)はばかられる時もあるでしょう。
 注意しても相手が従ってくれるかどうかはわかりません。
 共にイヤな思いをし、関係が悪くなるだけかもしれません。
 もし相手が変わらないのだとしたら、余計なことをしないほうがいいのでしょう。

 でも、自分とって大切な相手で、“相手のため”に変えたほうがいいと本気で思うのなら、注意したほうがいいのでしょう。
 本当に“相手のため”を考えたのなら、きっと(少なくともその気持ちは)わかってくれるのではないでしょうか。

 何よりも大切なのは、互いに注意をし合える関係だと思います。
 そういう相手がいる人はそれだけでも「幸せ」と思っていいのではないでしょうか。

 互いに相手の進歩・成長を願っての忠告なら、何かしら得られるものがあるはずです。
 そのためには、互いに素直な心になることが大事なのでしょう。

 人間として成長することは容易にできることではありません。
 互いに忠告し合い、話し合う経験を積むことは、お互いの成長につながることでしょう。
 そういう相手がいる人は、「口うるさい」などと思わずに、大切にしたほうがいいでしょう。
 そういう相手がいない人は、自分を見つめ、自分と対話できるもう一人の自分とともに自分を育てていくことができればいいのではないでしょうか。



   

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