読書日記

  一流の人

 『魅力ある知性をつくる24の方法』(林望)より、
 一流の人というのは、ちゃんと努力をして一流になった人であって、決して棚ぼたで偉くなった人ではないんです。

 努力をして一流になったればこそ、自分の人生というものを受容でき、自分の人生を受容できているからこそ、虚栄をもって飾ることもなく、そして、そういうことをしているから、若い人たちが苦労しているのも見えて、だから若い者に対しても決して威張ったり、ひけらかしたりすることなく、ああ、そうかそうか、頑張ってるね、これでうまいものでも食べなさい、というようなことが言えるわけ。
 努力をしなければ人間が出来るということはないのでしょう。
 努力の過程の経験と、努力の成果があるから、「自分(の人生)はこれでいい」と自信をもって思えるのではないでしょうか。

 「自分は自分でいい」と思えている人は、人の目を気にしすぎたり見栄をはったりすることはないのでしょう。
 また、「人は人(でいい)」とも考えられるのではないでしょうか。

 努力の経験を通して成長した人は、人の苦労を思いやることもでき、人にやさしくすることもできるのでしょう。
 反対に、人に対する思いやりややさしさがもてていないとしたら、いくら成功していたとしても「まだまだ未熟」と思ったほうがいいのかもしれません。



   

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魅力ある知性をつくる24の方法』林望

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