読書日記

  いろいろな自分を大切にする

 PHP8月号の特集は『自分を持っている人、ゆとりのある人』。
 大野裕さん(医学博士)は、
 困った問題に出合ったときには、どのように考えればいいか、自分が最初に考えたことからちょっと距離を取って、もう一度考え直してみる。
 そして、まあまあ自分でも受け入れられる決断をする。

 自分の頭の中に浮かんだいくつかの考えや可能性に目を向けるようにするのです。
 それが、いろいろな自分を大切にすることですし、自分を持つということでもあるのだと思います。
 何か問題があった時には、瞬発的な悪い考えに従わないことが大事です。
 人は時に悪い考えをしてしまいます。イヤなことがあった時には、なおさらです。
 最初に頭に浮かんだ考えだけが自分の考えではありません。
 別の考えを探し、比べることで、自分にとって好ましい考えを選ぶことも可能なのです。
 「考え直す」というのは、人間の素晴らしい能力の一つだと思います。

 もし重大な問題で、時間の猶予があるのなら、いろんな答えを探し深く考えることで、自分にとって望ましい答えを出せるといいでしょう。
 ただし、自分が望んでも現実として無理なことはあきらめなければなりません。実現不可能なことを望んでいると、いつまでたっても苦しむことになってしまいます。

 問題解決には現実的な目標をもち、多少のことは受け入れる決断をすることが大事でしょう。
 完全解決を求めないで、問題があっても幸せに暮らす決断ができるようになれるといいでしょう。

 最初に頭に浮かんだ一つの考えだけにとらわれずに、いろんな考えや可能性を考えられるようになることは、人間としての成長だと思います。そういう考え方から生まれた自分なりの価値観を持つことが、自分を持つことになるのだと思います。
 自分を育てることが、自分を強くして苦しみを減らし、さらには、心にゆとりを生むことにもつながるのではないでしょうか。



   

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