読書日記

  なりゆきに任せる

 『そっとあなたの“欠点”を直してくれる本』(リチャード・カールソン)より、
 世の多くの人と同様、私もどうしたらいいか途方に暮れることがある。混乱して、正解が見つからないこともある。
 経験から言うと、こういう場合は放っておくのがいちばんだ。答えを求めてじたばたしたり、答えを知っているふりをせず、一歩退いて、なりゆきに任せるのだ。

 この、一見、消極的に見える方法が、実際にはしばしば最善の結果をもたらすことにいつも驚いている。
 最近では、これはそれほど消極的な態度とは言えないのではないかと思えてきた。
 無理に結果を出そうとじたばたするのではなく、なりゆきに任せることこそ、知恵の道であり、自然の流れに即した道なのかもしれない。
 誰でも悩むことはあります。答えが見つからないこともあるでしょう。
 先のことはいくら考えてもわからないことがあります。人(の心)もわかりません。人生には難しい問題もあります。
 自分にはどうしようもできないこともあります。その解決法はいくら考えても見つからないでしょう。

 そういう際の一つの方法は、放っておくこと、何もしないこと(考えないこと)、なりゆきに任せることです。
 その方法は、実際には「ただ我慢すること」であり、それが最善の方法である場合も多いのではないかと思います。

 あなたが過去にすごく悩んだ問題の結末は、どうなったでしょうか?
 自然消滅した問題も多いのではないでしょうか。
 そして結局は、「なるようになる」のだと思います。

 答えが見つからないことは、何もしようがありません。結果として、なりゆき任せになることも多いでしょう。
 だったら、はじめから悩まないで、なりゆきに任せたほうがいいのではないでしょうか。

 問題解決の第一の方法は、できるだけ問題化しないことだと、私は考えています。(もちろん、すぐに解決できる問題は動いて解決を目指し、自分にとって重大な問題はじっくり考えて解決を目指せばいいのですが)



   

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