読書日記

  “かくあるべし”を手放す

 『そっとあなたの“欠点”を直してくれる本』(リチャード・カールソン)より、
 何に対しても「かくあるべし」という思い込みがなければ、たいがいは幸福に暮らせるだろう。

 人に対しても、自分の期待どおりに相手が行動するように望まなければ、あるがままの相手を受け入れられる。
 あるいは、結果を気にしなければ――せめて、これほど一喜一憂せずにすめば――不安やストレスも無縁でいられるかもしれない。
 「人はこうあるべきだ」のような思い込みが強いと、自分の思いどおりにしない人に気分を害することが多くなるでしょう。
 誰かに「○○してほしい」「××してほしくない」のような望みが強いと、自分の期待どおりにしてくれない相手にイライラしやすくなるでしょう。
 人にイライラする原因は、相手が変わることを期待する思いが自分の心の中にあるからでしょう。でなければ、「そのままでもいい」とあるがままの相手を受け入れることができ、イライラしなくてすむはずです。

 「物事はこうなるべきだ」のような思い込みが強いと、自分の思いどおりにならないことにイライラしたり落ち込んだりすることが多くなるでしょう。
 「人生には、いいこともあれば、悪いこともある」と思うことができれば、不快な思いをすることは少なくなるでしょう。また、少し心の力が抜けて、不安やストレスも小さくなるのではないでしょうか。

いいことは 好!好! 悪いことは ハオハオ

 「自分はこうであるべきだ」のような思い込みが強い人は、思いどおりにできない自分に悲しい思いや情けない思いをすることが多いでしょう。
 結果を気にするよりも、「ベストを尽くそう」と心がけることが大事なのではないでしょうか。
 「ベストを尽くした」という実感があれば、悪い結果も受け入れやすいでしょう。

 「すべてが自分の思いどおりになる」のような思い込みは、傲慢か無知によるのでしょう。
 「こうあるべきだ」「こうでなければいけない」のような自分の思い込みに気づき、手放すことができれば、今のままでも幸せに暮らせるようになれるのではないでしょうか。



   

次の日の日記

そっとあなたの“欠点”を直してくれる本

ホームページ