読書日記

  苦労は人間性を磨くためには不可欠

 『稲盛和夫の哲学』(稲盛和夫)より、
 昔から「艱難、汝を玉にす」といわれます。また「若いときの苦労は買ってでもせよ」ともいわれます。
 誰もが苦労を厭うのは人情ですが、長い目で見れば、若いときはいい目に遭うより苦難に遭遇したほうが、後の人生に実りがあるような気がします。
 苦労は人間性を磨くためには不可欠なのです。
 苦労はしたくないと思うのがふつうですが、苦労がなさすぎるのも問題があるのでしょう。
 苦労を避けてばかりいると、自分を弱くしてしまうことになるのではないでしょうか。
 自分を弱くしてしまうと、人生の中で苦しむことが多くなってしまうでしょう。

 幸せになるためには、自分の人間性を高める(自分を育てる)ことが大事です。
 そのためには、苦労をすることも必要なのでしょう。
 せっかくするのなら、自分にとって大切な仕事や、自分の夢や目標や、愛する人のために、苦労できたらいいのではないでしょうか。
 それらは、自分の幸せにもつながることです。

 ただし、苦労や苦難に負けて不幸になってしまう人もいます。

  『苦しみは人間を強くするか、それともうち砕くかである。
   その人が自分のうちに持っている素質に応じて、どちらかになる』 ヒルティ

 「自分を育てよう」という人生目標をもてば、「この苦労(苦難)も自分を育てることに役立つ」と考えることで、前向きに取り組めることが増えるでしょう。
 そういう姿勢で生きていくことが自分を育て、だんだん幸せに暮らせるようになっていけるのではないでしょうか。



   

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