読書日記

  人生は心を高めるプロセス

 『稲盛和夫の哲学』(稲盛和夫)より、
 何が価値あるものなのか。
 それは現世を生きたときにつくりあげた人格、人間性、魂、意識体です。それは肉体が滅びてもなくなることはありません。

 「あなたは努力され、素晴らしい人格をもつまでに自分を高めましたね」といわれることが人生の価値であると私は思います。つまり、人間性を高めるためにわれわれは現世で生きているのです。

 人生というものをひと言でいえば、「心を高めるプロセスである」といえると思います。
 天国や極楽があるかどうかはわかりませんが、物質の財産は何も持っていくことはできず、持っていけるのは心の財産だけなのでしょう。
 生きていく中でも、物質は失うことがあるかもしれませんが、生きている限り心の能力が失われることはないでしょう。
 また、環境が変わっても幸せに暮らすために役立つのは、その人の心の力がいちばんではないかと思います。

 人生の価値として、どれだけ幸せを感じられるか、を私は第一に考えます。
 自分が幸せになれること(考えることも含めて)をすれば幸せを感じられる。
 幸せになれることをするためには、その能力(幸せになる能力)が必要。
 自分の幸せになる能力を向上させて(自分(の心)を育てて)いけば、少しずつ幸せに暮らせるようになっていける。
 というのが私の根本的な考え方です。

 そういう意味で、「人生は心を高めるプロセス」という稲盛さんの考えと共通していると思います。
 ですから、幸せへの道に終わりはない。
 それは、生涯少しずつ幸せになっていける、というとても幸せなプロセスでもあると思っています。



   

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