読書日記

  友情は愛情のひとつ

 『14歳からの哲学』(池田晶子)「14 友情と愛情」より、
 本当の友情というのは、自分の孤独に耐えられる者同士の間でなければ、生まれるものでは決してないんだ。
 自分の孤独に耐えられるということは、自分で自分を認めることができる、自分を愛することができるということなんだ。
 そして、自分を愛することができない人に、どうして他人を愛することができるだろう。

 友情というのは友だちに対する愛情だ。友情は愛情のひとつのありようだ。
 孤独に耐えられずに友人や恋人を求める人は、相手に依存するところが多く、本当の友情や愛情は成り立たないのかもしれません。
 互いに愛し合う(幸せにし合う)友情・愛情は、自立した者同士の間に生まれるのでしょう。

 自立しているということは、自分で自分を愛せる(幸せにできる)ことでしょう。
 自分を愛せる人にとっては、一人でいる時は自分を幸せにできる時間であり、孤独を感じなくてすむはずです。

 愛することには能力が必要です。
 愛する能力がない人は、人を愛することも、自分を愛することもできないのでしょう。
 自分を愛せない人は、人を愛することもできないのではないでしょうか。

 愛する対象はいろいろあります。
 パートナー(恋人/夫・妻)、家族(親/兄弟/祖父母)、友人、所属(会社/母校/郷里/国/地球)、動物(ペット/自然界に棲むもの)、植物、・・・自分。
 友情は愛情の一種であり、友情を大切にするためには友人を愛することが大事なのではないでしょうか。



   

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14歳からの哲学』池田晶子

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