読書日記

　　理想主義と現実主義

　『安岡正篤 一日一言』より、
　理想主義は、よほど本人がしっかりしないと空想になる。
　どちらかといえば現実主義のほうが間違いが少ない。
　そり代わり、これが間違うと固陋になり、進歩がなくなる。

　そういう意味から、少し危なっかしくても理想主義者のいるほうが刺激的で進歩があるともいえる。
　なかなか人間は難しい。
　理想だけがあっても努力しなければ実現することはなく、ただの空想になってしまうのでしょう。
　また、自分には実現不可能な理想をもって努力しても、結果として空想と変わらなくなってしまうのではないでしょうか。

　現実主義で今の幸せを大切にして生きることは、堅実な幸せになる方法だと思います。
　でも、それだけでは物足りなくなるのではないでしょうか。

　　『理想主義のない現実主義は無意味である。
　　　現実主義のない理想主義は無血液である』　ロマン・ロラン

　“理想”と言っても、大きな夢もあれば、達成可能な目標もあります。

　　『目標は簡単に手に入ってもいけないし、不可能でも意味がない。つまり、
　　　目標は手に届くか届かないところに置かなければならない』　岡田武史

　幸福は現実と理想の間にあるのだと思います。

　　『幸福になるには、理想と現実の関係を知らねばならない』　武者小路実篤

　ただし、結果がすべてではありません。夢や目標に向かう過程にも幸せはたくさんあります。
　また、たとえ失敗や挫折に終わっても、その経験が自分を育て、その後の人生の幸せに役立つのだと思います。
　夢や目標を愉しんで生きられるようになれたらいいのではないでしょうか。



　　　

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