読書日記
ひとの心が分かりはじめる
『求めない』(加島祥造)より、
求めない―― すると ひとの心が分かりはじめる
だって、利害関係でない目で見るからだ
相手に何かをしてもらいたい、悪く思われたくない、良く思われたいなどの思いが自分の心の中にあると、不安や怖れが先になって、人のことをよく見ることはできないのでしょう。
相手に求めることがなければ、もっと客観的な目で相手を見ることができるのかもしれません。
人の思惑ばかりを気にするのは、相手のことを考えているようで、実は自分のことしか考えていないのだと思います。
本当に相手のことを気遣い、思いやりをもっていれば、もっと人の心がわかるのではないでしょうか。
そのためには、まず自分が相手に何かを求める心をなくすことが必要なのかもしれません。
さらには、相手の幸せを考える(与える)心をもてたら、なおいいのでしょう。
相手本位に考えることができれば、もっと相手の心を思いやることができるでしょう。
そのことによって、自分が人を愛する幸せを感じられるようになれたらいちばんいいのではないでしょうか。
と言っても、人の心はわかりません。
だからこそ、思いやる心が大事なのだと思います。
そういう心がけによって、やっと少しは人の心が分かりはじめるのではないでしょうか。