読書日記

  ワンクッション入れる

 PHP5月号の特集は『職場・友人・家族――心をつなぐ言葉、遠ざける言葉』。
 野原蓉子さん(日本産業カウンセリングセンター理事長)は、
 自分の言いたいことを言うときは、「私が今、思ったことだけど」「ちょっと言いにくいけれど……」など、ワンクッション入れると言われる側が聞きやすい。
 例えば、家庭で子どもの帰りが遅いときは、「こんなことを何度も言われるのは嫌だろうけど、本当に心配しているんだよ」と伝えるとよいだろう。
 人に大事なことを言う場合には、その言い方に気をつけたほうがいいのでしょう。自分が言い難いことや相手が聞き難いことの場合にはなおさらです。

 「こういう言い方をしたら、相手はどう感じるだろうか?」「こう言ったら、相手はどう思うだろうか?」のように人の気もちを考えて、言い方を工夫できるといいのでしょう。

 ただし、人に気を遣いすぎると疲れてしまいます。あまり気疲れしない程度に人に気を遣うことができたらいいのではないでしょうか。
 また、相手の思惑を考えすぎると何も言えなくなってしまいます。ある程度考えたら、良さそうだと思う言葉を勇気を出して言ったほうが、無言よりもいい場合が多いのではないでしょうか。

 時と場合と相手によって言い方が変わることもあるでしょう。
 言い方の他にも、言うタイミングを考えたほうがいいこともあるでしょう。
 いずれにしても、その時々によく考えて心をつなぐ言葉を工夫できるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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