読書日記

  自分がだめだと落ち込みやすいのは

 『自分のこころがすっきり見える51のヒント』(町沢静夫)より、
 自分がだめだと落ち込みやすい人は、しばしば競争心が強すぎる人です。
 ちょっとした失敗をを大きくとらえてしまうのです。

 自分に対する買いかぶりがあるのです。
 そして自己憐憫の世界にひたりがちです。

 その原因となった自分の失敗をきちんと具体的に振り返ることができれば、それは自分をだめだと否定するほどではないことがわかります。
 「自分がだめだ」と落ち込みやすい人は、まわりの人を意識しすぎるのかもしれません。
 人との比較や、人からどう思われるかを気にしすぎて、一つの失敗を余計に大きく考えてしまうのではないでしょうか。
 また、幻想的自己愛で自分を過大評価(買いかぶり)している人は、それだけ落ち込みも大きいでしょう。

 安易に「自分はだめだ」と考え落ち込むのは、ただ自分で自分を憐れんでいるだけなのかもしれません。
 「自分はだめだ」ということを、努力をしない言い訳にしている、という厳しい考え方もできるでしょう。

 自分の失敗に正面から取り組み、きちんと振り返れば、何か学べることがあるはずです。少なくとも、つらい思いをした分強くなれるのではないでしょうか。
 人生という長い目で考えれば、失敗もいい経験と考えることができるでしょう。ましてや、自己の成長を人生目標としている人なら。

 一時の失敗を人と比べるのではなく、自分の進歩・成長の過程と考えられるといいのでしょう。
 人からどう思われるかを気にするよりも、その失敗を自分がどう考えられるかが大事なのではないでしょうか。



   

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自分のこころがすっきり見える
  51のヒント』町沢静夫

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