読書日記
教わる姿勢
『決断力』(羽生善治)より、
将棋の場合は特にそうだが、どの世界でも、教える行為に対して、教えられる側の依存度が高くなってしまうと問題である。
将棋は、自分で考え、自分で指し手を決めていくものだ。
誰かに教わってそれをそのまま真似たり、参考にしてやっていくことが習慣化してしまうと局面を考える力は育たなくなってしまう。
受身の姿勢だけでただ教わるというのでは、集中力や思考力、気力といった勝負に必要な総合的な力を身につけることはできないだろう。
要は、本人がどういう姿勢で教わるかが大事だと思っている。
よく知っている人に教えてもらうのはいいことです。
でも、相手に頼りすぎて依存してしまうのは、自分のためにならないのでしょう。
自分のことは、自分で考え、自分で決めていくことが大切です。
それは、生きていく上でも同じでしょう。
幸せは人それぞれ。自分の幸せは自分しかわからないのですから。
また、いろんな生きる力を身につけるためにも大切なことでしょう。
受け身の姿勢ではなく、自分で考え、決断し、行動するために、役に立つことを学ぼうとする姿勢が大事なのでしょう。
教わったことをそのままやり続けるのではなく、自分でよく考え、自分なりのやり方を改善していけたらいいのではないでしょうか。
受け身でなく、主体的に生きられるようになるためには、「自分を持つ」ことが重要なのかもしれません。