読書日記

　　信念は人生の羅針盤

　『運命を拓く』（中村天風）より、
　人生にとって一番大事なことは信念である。
　信念、それは人生を動かす羅針盤のごとき尊いものである。

　信念が煥発されてくると、くだらないことは考えないし、神経は過敏にならないし、ことあるも常にことなきのようになれるのである。

　私は真理に対してはいつも純真な気持ちで信じよう。
　否、信ずることに努力しよう。
　“信念”とは、「ある教理や思想などを、かたく信じて動かない心」（広辞苑）。

　信じるものがある人は、ある面で強い、と言えるでしょう。
　考えや言動や生き方がふらふらしないですむでしょう。
　その信念が、人生の目標を示す羅針盤のようなものなら、なおさら迷うことなく生きることができるでしょう。
　たとえば、「夢は必ず叶う」「愛は勝つ」「（こうすれば）幸せになれる」のような信念。

　信じる生き方がはっきりしていれば、それに集中できます。
　それだけ、ささいなことには気づかず、余計なことを考えずにすむでしょう。
　一時的に何かにとらわれることがあっても、信じる生き方に立ち戻ることができるのではないでしょうか。

　「信じる」ということは「疑わない」ということでもあります。
　人は疑うと不安な気もちになります。つい余計なことを考え、今すべきことがおろそかになりがちです。
　信じれば安心できます。安心は幸せの一つです。
　信じることは幸せになる第一歩だと思います。

　私たちは聖人でも哲人でもありません。ふと疑ってしまうことはあるでしょう。
　信じるように努力することが大事なのでしょう。

　幸せになるためには、今を大切にすることが肝心です。
　そのためにも、自分が信じられそうなものを見つけ、信じるように努力していくことで、信念をもって生きられるようになれたらいいのではないでしょうか。



　　　

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『運命を拓く』中村天風

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