読書日記

  自己向上は自他の幸福のために

 『運命を拓く』(中村天風)より、
 修養ばかりでなく、何を志すときでも、自己向上を目的とする。

 そして、その目的とする自己向上は、ただ単に自分の幸福だけのためにするんじゃない。
 自他の幸福のためにするんだ、という広い意味を忘れてはいけない。

 そうしてはじめて、自分の勉強にも努力にも、非常なぞくぞくするような力が湧いてくるのだ。
 何をするにも、自分自身の能力が向上しなければ、安定した成功を築くことは難しいでしょう。
 何事も、実力をつけていくことがいちばん着実な方法なのではないでしょうか。
 そういう意味では、自己向上という目的はつきものなのかもしれません。

 自己向上(自分を育てるの)は「自分の幸せのため」だと思います。
 でも、自分だけの幸せを追求していくと、どこかで疑問や虚しさや行き詰まりのようなものを感じることになってしまうのではないかと思います。
 そして、幸せになる方法を追究していくと、「人を幸せにする」ことに行きつくような気がします。

 幸せはたくさんあり、幸せになる方法もたくさんあります。その中でも「人を幸せにする幸せ」は良質な感じがします。
 人が喜んでくれること、人の役に立てること、人を幸せにできることは、大きな喜びであり確かな幸せです。
 それが自分の努力の大きな力にもなるのだと思います。

 自分の生活の中で、人を幸せにする幸せを感じられるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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運命を拓く』中村天風

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