読書日記

  「せっかく」の発想

 PHP2月号の特集は『自分の励まし方 明日は今日より少し元気に!』。
 有森裕子さん(元マラソンランナー)は、
 人間なのだから落ち込むことがあってもいい。それも貴重な体験。そう思わせてくれたのは、小出監督の次の言葉だ。
 「どんなときも『せっかく』と思えばいいんだよ。せっかく故障したんだから今しかできないことをしよう。せっかく神様が休めと言ってくれているんだからしっかり休もう」

 この「せっかく」の発想のおかげで、一見ネガティブに思えることもポジティブにとらえられ、自らを奮い立たせることができた。
 せっかく与えられた人生なのだから精いっぱい生きたい、私はそう思う。
 人間、生きていればいろんなことがあります。

つまづいたっていいじゃないか にんげんだもの

くるしいことだってあるさ 人間だもの(相田みつを)

 でも、「人生にムダなことはない」「すべてのことはいい経験」。
 「せっかく」の経験をムダにするのはもったいないのではないでしょうか。

 そのために、「これもいいことじゃないか?」「もしかしたらいいことかもしれない」と考えてみると、「いいきっかけ」や「いい経験」と考えられることもあると思います。

ハオ好 じゃない?

 どのようなことがあっても、「今だからできること」「今しかできないこと」「今ならできること」など、「今できることをしよう」と考え、常に「ベストを尽くそう」と心がけることが大事なのでしょう。

 以上のように、物事をいいように考える不幸を幸せに変えるようなことができるようになれるといいのではないでしょうか。

 「せっかく」に似たもので、「どうせ」という言葉を私は時々使っています。
 『幸せになる方法』の本のまえがきに、次のように書きました。
「人は何のために生きるのだろうか」や「自分はどう生きていけばいいのだろうか」というようなことは、誰でもが一生のうちに何度かは考えることです。そして、自分なりに答えを出す人も、答えが見つからない人もいます。その答えは人それぞれで違っていても、「どうせ生きるのなら幸せに暮らしたい」と願うことは共通のはずです。
 また、「人付き合いの目的・価値について」では、
「なんのための“人付き合い”?」。その答えは人それぞれで違っていても、「どうせするなら、人付き合いを少しでも愉しめたらいい」のではないでしょうか。
 これからは、「どうせ」ではなく「せっかく」を使おう、と思いました。



   

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