読書日記

  “金こそすべて”をやめる

 『人生にはしなくてもいいことがいっぱいある』(高橋龍太郎)より、
 金こそすべて、とか、ある種の固定した価値観を自分の中にしまい込んでしまって、そのことによって自分を追いつめる、というか、金のない自分を責めてしまうパターン。それが知らないうちに、心を貧しくさせる。

 金を得るためには、自分の生き方や感情や自分の個性を犠牲にしてきませんでしたか。
 必要以上の金はそれを得るプロセスでは人の心を貧しくさせることが多いものです。
 「金こそすべて」と自覚している人は少ないでしょう。
 お金を得ることや物を買うことに執着したり、常に損得勘定で考えたり、節約をしすぎたり、・・・このようなことで、心の余裕をなくし、今の生活を楽しめていない、幸せを感じられていない人は、けっこういるのではないかと思います。
 お金や物は増えているのに、少しも幸せになっていない、反対に不幸になっているとしたら、心が貧しくなっているのかもしれません。

 お金を得ることも、物を買うことも、損をしないことも、得をすることも、節約することも、本来いいことです。
 でも、そのことに心をとらわれてしまい、自分の心の幸せを犠牲にしてしまうのは、自分のためによくないでしょう。

 お金は幸せになるための手段の一つであり、本当の目的は幸せを得ることでしょう。それが知らないうちに、お金が目的になって、お金のために自分の心を犠牲にしてしまうのだと思います。

 生きていくためにはお金が必要です。お金がないと得られない幸せもあります。
 でも、ある程度のお金があれば、幸せに暮らすことはできると思います。ある程度は、人によって違いますが、そんなに多くは要らないでしょう。
 幸せになる能力が高くなれば、相当に少ないお金でも幸せに暮らせると思います。

 必要以上のお金を得るために、必要以上の物を得るために、無理な節約をするために、自分の心を貧しくさせないほうがいいのではないでしょうか。



   

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しなくてもいいこと』高橋龍太郎

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