読書日記
明らめる
『幸福術 今日を生きるヒント』(ひろさちや)より、
思うがままにならないことは、思うがままにならないとあきらめるといいのです。
この場合の“あきらめ”は、“明らめ”です。思うがままにならないことは、これは思うがままにならないことだとしっかり明らめること。
思うがままにならないことを思うがままにしようとするから「苦」になるのであって、わたしたちは思うがままにならないことを思うがままにしようとして「苦」にしているのです。
人生には、自分の思うようにならないこともあります。
自分が努力すれば思うようになることもありますが、今の自分にはどうしようもない、思うがままにならないこともあります。
そこの見極めが大切なのでしょう。
すべてが自分の思い通りになると(無意識にでも)思い込んでいると、思うようにならないことがあるたびに、苦しむことになるでしょう。
このことは今の自分にはどうしようもない、と判断(明らめることが)できれば、「こういうこともある」「(これは/今は)しかたがない」のような受け容れる考え方を心がけることで、「苦」を小さくできるでしょう。
そして、他のことに目を向けて生活できるようになれればいいのでしょう。
自分の思うがままにならないことがあっても、他に自分の思うようにできることが必ずあるはずです。(幸せはたくさんある)
思うがままにならないことは“明らめ”て、その分の時間とエネルギーを自分が幸せになれることを考え・実践するために使えるようになれたらいいのではないでしょうか。