読書日記

  思いやりと強さ

 PHP11月号の特集は『男の品格、女の品格 生き方を考えるヒント』。
 坂東眞理子さん(昭和女子大学学長)は、
 品格のある個人が多数を占める社会は品格がある社会です。
 それでは品格のある個人とはどういうこと個人でしょうか。

 私の基準ではまず自分に厳しく他人、とりわけ自分より弱い立場の人たちに思いやりをもっていることです。
 そして正しいと信じることを貫く勇気や強さをもっており、自分の保身や利害だけを考えない人であってほしいと思います。
 品格のある人は、心の中に強さを秘めているのでしょう。
 強くなるためには、自分に対する厳しさが必要なのだと思います。
 そして、本当の強さには、思いやり・やさしさがあるはずです。というよりも、真の強さと真のやさしさは共存するものだと思います。やさしさのない強さは本当の強さではなく、逆に強さがなければ本当のやさしさは発揮できないのではないでしょうか。

 品格のある人は、自分をもっている人だと思います。
 そして、自分が大切にしたいことに関しては、自分の信念を貫ける強さをもった人でしょう。
 ただし、自分勝手なものではなく、人のためにもなることが望ましいのでしょう。

 人がやっているから、と良くないとわかっていることをやるのは、品格がない行いでしょう。
 バレなければいい、というのは品格のない考えでしょう。
 そういう行為や考えをするような、「(品格のない)そんな人にはなりたくない」と考えることで、自分の品格を保つことができるといいのでしょう。

 自分勝手で思いやりのない人が多いのは、品格のない社会であり、幸せに暮らしにくい社会でしょう。
 そういう社会になってほしくないと思うのなら、「まず自分から、品格を保とう」「自分だけは、品格のない人にはなりたくない」などと考えられるといいのではないでしょうか。



   

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