読書日記
目配り、頭を使う、行動を取る
PHP9月号の特集は『「気配り」のできる人――対人関係がラクになるヒント』。
篠田節子さん(作家)は、
このさい、「気」などという、曖昧な言い方はやめたらどうか、と思う。「目」配りと言えば、わかりやすい。あるいは「気を遣う」代わりに「頭を使う」。相手に「気づき」を期待する代わりに、自分の意思をきちんと伝達する。
仕事にしろ、人間関係にしろ、本当の意味での「気配り」は、先を読む、全体を見渡すということであって、それによって総合的な判断を下し、より適切な行動を取るためのものだ。
「気配り」のできる人は、まわりの人に好かれ、人間関係がうまくいくことが多いでしょう。
ところで、「気配り」とは具体的にはどういうことでしょうか。
まず、まわり(の人)のことが見えること。(観察力)
また、人の気もちを思いやれたり、先が読めること。(思考力)
そして、適切な行動を取れること。(行動力)
世の中には、自分のことで精一杯で、まわりに気を配る余裕のない人も多いと思います。
また、何か問題に気づいても、どうしたらいいか考えられない人もいると思います。
こうしたらいいのではないか、と思っても、なかなか行動に移せない人もいるでしょう。
こう考えると、「気配り」は難しいもののような気がしてきます。
実際には、気配りができる人は自然にやれている人が多いでしょう。
それは、気配りが習慣になっており、自分なりのやり方を身につけているからだと思います。
反対に、気配りを(しようと)したことがない人にとっては、しようと思ってもなかなかできないのでしょう。
必要なのは、「気配りをできるようになろう」という“意欲”、まわりを見る“心の余裕”、人への“思いやり”、行動する“勇気”というようなものではないでしょうか。