読書日記
具体的な技術
『希望学』(玄田有史編著)より、
何らかの希望を実現したいと思っても、そこに到達するためには、それなりの基盤が必要となる。
やるべき項目を具体的に箇条書きにして列挙できるか。そこから優先順位を具体的な工程表として作成し、その実現に必要な費用を見積もることができるか。計画ができ上がったとして、それを実行するための基礎的な能力に関するトレーニングができているか。
それらの具体的な技術を伴うことなく、単に実現を夢見るたけの希望であれば、それは個人を現実から逃避させるための言い訳にしかならない。
自分の希望を実現するためには具体的にどうしたらいいか?
それがわからなければ、行動にも結びつかず、夢見るだけの叶わぬ希望・はかない希望になってしまいます。
自分の希望を実現するために、具体的にやるべきことを挙げ、その手段と工程とスケージュールを計画することが必要なのでしょう。
さらに、計画通りに進めていく力も必要でしょう。現在、基礎的な能力が足りないとわかっているのなら、その能力をトレーニングすることも計画に入れなくてはならないでしょう。
実際には、ゴールまでの完璧な道筋は明確になっていなくても、少なくとも方向性をわかった上で、今やるべきことが明確になっていることが必要でしょう。
何もしないで立ち止まっていないで、歩きながら考えたほうがいいことも多いでしょう。
計画も確かに大事ですが、常に今やるべきことをしっかりやることが大事であり、それを支えるのは自分の希望を「実現したい」という熱意と「今を大切にしよう」という意識ではないかと思います。
もちろん、時には、今やるべきことが正しいかどうかをよく考えることも必要なのでしょうが。