読書日記

  理想と信念

 『ほんとうの心の力』(中村天風)より、
 理想には信念が必要なんです。
 信念が出ると、理想の完成成就へと勇猛邁進させる力がその心にひとりでにもたらされるというより、ついてくる。
 人生を日々、極めて有意義に生きようとするのには、常に自分の人生理想を明瞭にその心に描いて、変えないことです。
 自分が目指す所がはっきりある人は、迷わずに力強く生きられるでしょう。
 それが自分にとって最高の所、つまり自分の理想と思えるのなら、なおさらでしょう。

 目指す所があっても、そこに邁進できないのは信念がないからかもしれません。
 信念とは、信じられるかどうかではなく、無条件に信じることではないかと思います。
 まったく疑わないこと、と言ってもいいかもしれません。

 信念を言葉にできる場合もあるでしょう。
 たとえば、(努力すれば)「絶対に○○になる」「夢はきっと叶う」「必ず道は開ける」「いつか報われる」のような考えも信念と呼べるのではないでしょうか。

 信念をもつことによって、余計なことを考えずに、全力を注ぐことができるのだと思います。
 またそれは、充実感のある生活や、有意義な人生にもつながるのではないでしょうか。

 理想は必ずしも成就しなくてもいい、と私は考えています。
 私の第一の理想(夢・人生の目的)は「幸せになる」ことですが、幸せへの道に終わりはない、と思っています。
 でも、努力を続ければ「生涯、少しずつ幸せになっていける」と信じています(信念?)。

 一つの理想を生涯貫くことができれば、それだけでも幸せな人生と言えるのではないでしょうか。



   

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ほんとうの心の力』中村天風

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