読書日記

  寝る前にいい自分を考える

 『ほんとうの心の力』(中村天風)より、
 夜の世界だけは、特に寝がけに、寝床の中に入ってからは、この精神のアンテナというものは、無条件に、よいことでも悪いことでも、もうすべてが、差別なく入りこんでしまう。

 だから、いいことを考えるんだ。嘘でもいいから、俺は優れた人間だ、俺は思いやりのある人間だ、俺は腹の立たない人間だ、俺は憎めない人間だ、俺は焼きもちを焼かない人間だ、こう思えばいい。
 「人は考えているとおりの人間になる」というようなことを、昔からいろんな人が言っています。(たとえば

 寝る直前に考えたことは、夢にも影響を与えやすいでしょう。夢も思考の一種であり、繰り返される回数や時間を考えるとその影響は大きいのでしょう。
 自分を悪く考えるとそういう悪影響が、善良に考えればそういう好影響があるのではないでしょうか。

 ですから、日頃から寝る前に、自分を良く考えることを習慣にできればいいのでしょう。
 それは、現在の自分ではなく“なりたい自分”を言葉にすればいいのではないでしょうか。
 そういう方法が潜在意識に働きかけ、効果がある、とたくさんの本に書かれています。

 また、寝る前に自分を悪く考えたりして気分が悪くなると、寝てからも悪いことを考えやすい気がします。睡眠の質も低下しそうです。
 自分の健康と幸せのためにも、幸せな気分で眠りにつくように心がけるのを習慣にすることをおすすめしたいと思います。

 「自分は××」と考えていると、やがて自分でそう思い込み、本当にそうなってしまうのではないでしょうか。



   

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ほんとうの心の力』中村天風

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