自我防衛こそ悩みの原因なのだ。こうなったらどうしよう、ああなったらどうしよう、というのは自我防衛をいかにするか、ということだ。「自分を守る」ことは人間(<動物<生物)の本能です。危険を察知したり、悪い成り行きを予期した際には、防衛したり回避したりして予防しようとします。また、苦痛を避けようとするのも「自分を守る」ためでしょう。
自己執着のない人間などいない。したがって悩みのない人間などいないのだ。ちがいは、いつまでも自己執着にとらわれて悩みつづけるか、しだいに自己執着を捨てていって覚悟をしてくるか、ということなのだ。
悩むことなくして人間は成長していかない。
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