読書日記

  ゆるしつづける

 『ゆるすということ』(ジェラルド・G・ジャンポルスキー)より、
 ゆるすにはどれだけの時間が必要だろうか?

 それはあなたの価値観しだい

 絶対に無理だと信じるなら 絶対に起こらない
 半年かかると信じるなら 半年かかる
 一秒ですむと信じるなら 一秒ですむ

 「ゆるす」というのは、心の働きです。
 心を動かすことは、できる(と信じている)人には容易にでき、できない(と信じている)人には絶対にできないでしょう。「ゆるす」ことも、できるという人は瞬時にでき、できないという人にはできないのでしょう。
 実際には、時がたつと自然にできるようになる、ということもあるでしょう。

 ただし、「ゆるす」「信じる」「わかる」「忘れる」などは、頭では(口で言うことは)できても、心ではできないということがあります。
 たとえば、「ゆるす」と口で言っても心が「許さない」、頭では「わかる」けど心は納得できない、というようなことがあります。

 また、「ゆるそう」と思っても感情がおさまらない、「信じよう」と思っても疑ってしまう、「忘れよう」と思ってもつい考えてしまう、というなこともあると思います。

 ゆるすとは、1度や2度ではなくゆるしつづけること。
 「ゆるそう」と思っていても、つい思い出してイヤな気もちになってしまうことはあるでしょう。それはしかたがありません。無意識に考えてしまうのですから。
 そういう考えに気づいて、「ゆるそう」「あの(人の)ことを考えるのはよそう」「他のことを考えよう」などと切り替えることができればいいのだと思います。思い出すたびに、何度でも。

 「ゆるす」ということは「ゆるしつづける」こと、と決心できるといいのでしょう。



   

次の日の日記

◇『ゆるすということ』ジャンポルスキー

ホームページ