読書日記

  思いは選択できる

 『ゆるすということ』(ジェラルド・G・ジャンポルスキー)より、
 ゆるしは選択です。ゆるさなければならないという決まりはありませんし、ゆるしの意義を信じる必要もないのです。
 ただ、ゆるすかゆるさないかは自分の心に決めさせて、ゆるすと何が起きるか、ゆるさないと何が起きるかを、じっくり観察してください。

 まちがいなく私たちの最もすばらしい才能のひとつは、心に抱く思いを選択できるということなのです。この選択の自由によって、私たちは自分でつくった檻の中から、自分自身を解放できるのです。
 「ゆるさない」のと「ゆるす」のと、どちらを選ぶのが自分にとっていいのでしょうか。
 ゆるさないと、過去にとらわれ、現在に怒りや苦しみを残し続け、未来の幸せに向かうことができません。
 ゆるせば、過去から自由になれ、心がラクに安らかになり、未来の幸せに向かって歩き出せるのではないでしょうか。

 人間には、自分の思いを選択するという素晴らしい能力があります。
 思いついた一つの考えが自分の唯一の考えではありません。
 別の考えを探し、比べることで、自分にとって好ましい考えを選ぶことも可能なのです。

 その時の自分の考えがよくないと気づければ、途中でその考えをストップし、考えを変えることも可能なのです。
 たとえば、イヤな気もちになった時には、「不幸になる考え方をしているからではないか?」と自問し(答えはいつもYES)、ひとまず今の考えをストップし、(少しでも幸せ向きの気もちになれる)「幸せになる考え方は?」と幸せになる考え方を心がければいいのです。

 自分の考えを途中を変えることはすぐにはできないかもしれません。(今までそういう心がけをしたことがない人には、特に)
 でも、心がけを続ければ少しずつできるようになれることだ思います。
 「ゆるす」ほうが「ゆるさない」よりも自分にとっていい、と思うのなら、そう思えるようになるための努力をしたほうがいいのではないでしょうか。



   

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◇『ゆるすということ』ジャンポルスキー

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