読書日記

  過去は繰り返される?

 『ゆるすということ』(ジェラルド・G・ジャンポルスキー)より、
 ゆるすためには、「過去の出来事は必ずまた繰り返される」という思い込みを克服して、心の準備をしなくてはなりません。

 「過去の出来事は繰り返される」というエゴの思い込みのせいで、私たちの心には、怖れ、責める心、罪悪感、ゆるしたくないという思いが、たえず生じてきます。
 すると人間関係が築けなくなり、本当の自分を見失い、愛や神の存在を実感できなくなります。
 ゆるすためには、「過去の出来事は必ずまた繰り返される」という思い込みを克服して、心の準備をしなくてはなりません。

 「過去の出来事は繰り返される」というエゴの思い込みのせいで、私たちの心には、怖れ、責める心、罪悪感、ゆるしたくないという思いが、たえず生じてきます。
 すると人間関係が築けなくなり、本当の自分を見失い、愛や神の存在を実感できなくなります。
 誰にでも過ちやミスをおかすことはあります。
 一度の過ちを「ゆるせない」というのは、よほどの事なのでしょう。

 もしくは、「信じられない」のかもしれません。同じ事がまた繰り返される怖れがあるから、「ゆるせない」という場合もあるでしょう。
 「信じられない」と疑います。疑う考えをすると不安や怖れを感じ、ますます「信じられなく」「ゆるせなく」なってしまうのではないでしょうか。

 過去に裏切られた経験から、人間不信に陥ってしまい、人間関係がうまく築けなくなってしまう人もいます。
 世の中には、裏切る人もいますが、裏切らない人もたくさんいます。一人(何人か)の人に裏切られたからと、すべての人を信じられなくなってしまうのは、自分のためによくないのではないでしょうか。
 人間不信や対人恐怖になって苦しむのは自分です。

 「過去の出来事が繰り返される」こともあります。でも“必ず”ではありません。
 世の中、そんなにひどくない、と思います。
 自分の経験からちょっと気をつけていれば、裏切られたり・だまされたりするのを未然に回避できることもあるでしょう。
 万が一、同じ目に遭ったとしても、次に期待したほうがいいのではないでしょうか。

  『人生はあなたが思うほど悪くない
   はやく元気出して あの笑顔を見せて』 竹内まりあ

 不幸な出来事は、まず現実として受け入れることを心がけ(ゆるし)、繰り返されることを怖れすぎないようにして、次へ向かって踏み出せるようになれたらいいのではないでしょうか。





   

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◇『ゆるすということ』ジャンポルスキー

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