読書日記

  幸せ度は自分の考えによって左右される

 『幸せになれるさ!』(リチャード・カールソン)より、

 人間の「幸せ度」は、自分がおかれている状況によって上昇したり下降したりすると私たちは思っています。でも、実は「幸せ度」は、自分がおかれている状況によってではなく、それを私たちがどう解釈するかによって左右されるのです。まったく同じ状況が、人によって違う意味をもつことが起こりえるのは、その証拠といえるでしょう。

 結局、自分の考えていることが、精神的動揺を引き起こし、それがひいては私たちの「幸福」を左右することになるのです。
 状況の差は、その人の幸せ度に影響を与えるでしょう。
 でも、状況の解釈の差は、幸せ度をもっと左右するでしょう。
 同じ状況にいても、不幸になる人もいれば、幸せでいられる人もいるのではないでしょうか。

 不幸になりやすい人は、どんな状況にいても不幸な気もちで過ごしやすいでしょう。一時的に幸せになれても、すぐに不幸になってしまうのではないでしょうか。
 幸せになりやすい人は、どんな状況にいても、不幸になりにくく、それなりに幸せに暮らせるのではないでしょうか。一時的に不幸になることはあっても、すぐに立ち直ることができるでしょう。

 不幸になりやすい人と幸せになりやすい人の差は、心(考え方)の差だと思います。
 何をどう考えるかによって、人の感情は大きく左右されます。
 幸不幸は心(感情)の状態です。

 幸せには、主観的な幸せと客観的な幸せがあると思います。
 まわりから幸せそうに見えるのが客観的な幸せで、本人が実感しているのが主観的な幸せです。
 「どんなに幸せそうに見えても、本人が幸せを感じていなければ、その人は幸せではない」のです。

 幸せを感じられるかどうかは、その人の心の(幸せになる)能力によります。
 ですから、「幸不幸はその人の現実の状況よりも、その人の人格(心の能力)に左右される」と言っていいのではないでしょうか。

 幸せになるためには、現実(の状況)を改善するよりも、自分の心(の能力)を改善するほうが、長い目で見て着実な方法ではないでしょうか。
 実際には、現実が変われば心が変わることも、心が変われば現実が変わることもあるでしょう。
 自分の現実問題に真剣に取り組む中で、自分を育てていければいいのではないでしょうか。



   

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幸せになれるさ!』R・カールソン

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