人間はこの世に食うために生まれたのではなく、健全な肉体は正しく働くためにあるのだ。仕事で健康を損ねるようではまずいでしょう。それでは仕事も満足にできないでしょうし、幸せに暮らすこともできないでしょう。
正しい仕事はつまり、自分の健康をそこねない。そして他人に迷惑を与えない。できたら他人に悦びを与える。また他人の生活に役立つ仕事でなければならない。
直接、間接でもいい何か人間のために役に立つ仕事を、自分で考え出せれば考え出し、自分で考え出さないでもいい仕事なら手つだう。それは美しいことだ。
立派な仕事は人生に役立つ仕事をすることだ。
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