しあわせ日記
9月30日(土) 生きている幸せと希望
『〈希望〉の心理学』(白井利明)より、
希望とは、明るい未来が待っていると確信できることだけをいうのではない。
今、自分自身が生きていること、あるいは生かされていること、そしてそのことを素直に喜ぶことができること、そのなかに希望がある。
幸せな未来の具体的な希望がなくても、希望はもてるものだと思います。
人は、経験上、次のようなことを学べるでしょう。
悲しみは、いつまでも続かない。
どんな悩みも、いずれ心の中から消える。
どんなにつらい時も、やがて過去になる。
どんなに大きい不幸からも、いずれ立ち直ることができる。
どんなことも、なるようになる。
また、幸せを感じた経験も、同じ幸せをまた将来に感じることができる(であろう)と考えられることが多いでしょう。
「幸せはたくさんある」と知ることは、未来にも幸せがたくさんあるということです。
あとは、このような経験を活かして、次にそのような状況になった時に、思い出せればいいのです。
「このような時は、いつかは終わり、幸せに過ごせる時がきっとくる」のように考えることができれば、心の中に希望が生まれるでしょう。
このような希望がもてることは、それだけで幸せなことだと思います。
生きていれば、これから先、いろんな幸せを感じることが可能なのです。
それが心からわかった時、「生きている幸せ」、もっと謙虚であるなら「生かされている幸せ」を感じられるのではないでしょうか。
さらに、幸せを感じた時には、「幸せだなぁ。生きててよかった。生きている甲斐がある。これからも幸せを感じるために生きていこう」と思うことが可能です。
幸福感は、生きる価値・生きがい・生きる目的・生きる希望につなげることもできるのです。
人は生きている限り希望をもてるのだと思います。
反対に、今生きているということは(本人は無意識でも)心の中に希望があるから、と言えるのではないでしょうか。
それは本能的に正しいことだと思います。