しあわせ日記
9月22日(金) 現在の自由と幸福の実現
『〈希望〉の心理学』(白井利明)より、
フランクルによれば、時間的展望は、現在の直接的な刺激状況からの自由をもたらすという。
未来の出来事を予期し、あらかじめ備えることによって、将来への不安から解放される。過去の出来事を想起し、客観的に問い直すことによって、過去のとらわれから解放される。
時間的展望の獲得は、個人の自由と幸福の実現をもたらすとした。
未来に備え、過去を考えておくことで、現在の自由度が増す。つまり、時間的展望の広がりがあることで、現在の活動に専念できる。
「不安は注意信号」と、将来への備えができれば、将来の不安から解放されます。
具体的な対策ができない場合でも、「その時はその時」と心の備えができればいいのでしょう。
どうなるかわからない将来のために、確実に存在する現在を不安な気もちで過ごすのはもったいないのではないでしょうか。
過去の出来事を想い出してくよくよしそうになった時、「なんになる?」と自問してみれば、「考えてもしかたがないこと/考えなくてもいいこと」と気づけるかもしれません。
「いい経験」と考えることができれば、なおいいでしょう。
変えようのない過ぎた事にいつまでもとらわれていると、それだけ今を大切にできなくなってしまいます。
将来や過去の気になることをちゃんと考えることで、心の中で整理がつけば、そのことから解放されます。
その分の時間と(精神的)エネルギーを現在や将来の幸せのために使えるのではないでしょうか。
幸せになるためには、「今を大切に」できるようになることが大事でしょう。